Members|研究組織

分担者

杉山祐子 yuko sugiyama

クラスター:人類学クラスター

所属

弘前大学人文社会科学部

専門・研究紹介

専門は生態人類学および地域研究。アフリカ農村における在来農法と環境との相互作用に注目しながらその特性を明らかにするとともに、人びとの集まりと共同、共食のありようについて、ジェンダーの視点を取り入れながら研究を進めてきた。同時に、近代化・グローバル化の中で変動する生業や社会的再編に目を向け、農村の変化を人びとによるイノベーションの歴史として見直す、「在来の技術革新史」の構築にも取り組んでいる。

対象(フィールド、調査地)

・ザンビア北部州ミオンボ林帯に住むベンバ(主生業は焼畑農耕)
・タンザニアの乾燥地帯に住むゴゴ(主生業は農牧)
・青森県津軽地域を中心とする東北日本

おもな著書/論文

論文

  • 杉山祐子「もめごとを祖霊の世界に託して─焼畑農耕民ベンバの『考え方』」『遊牧の思想』太田至, 曽我亨 (編) 昭和堂, pp. 117-148, 2019年.
  • Sugiyama Y. “Moral economy and social stratification in rural africa: Are we moving towards a new platform? ” Proceedings of 7th International Workshop on African Moral Economy, Peasant Economy in Comparative and Historical Perspectives. Tsuruta T. (Ed.) Kindai University, pp. 350-372, 2018.
  • Sugiyama Y. “Agrarian innovation process and moral economy: Embedding money into the local sharing system, opening accessibility to resources” Proceedings of 6th International Conference on African Moral Economy, Rural Development and Moral Economy in Globalizing Africa: from Comparative Perspectives. Sugimura K. (Ed.) Fukui Prefectural University, pp. 91-114, 2013.
  • 杉山祐子「『感情』という制度」『制度─人類社会の進化』河合香吏 (編) 京都大学学術出版会, pp. 349-370, 2013年.
  • 杉山祐子「『われらベンバ』の小さな村─居住集団の日常と王国をつなぐしかけ」『集団─人類社会の進化』河合香吏 (編) 京都大学学術出版会, pp. 223-244, 2009年.

著書

  • 杉山祐子, 山口恵子『地方都市とローカリティー』弘前大学出版会, 2016年.
  • 杉山祐子, 大山修一「ザンビア・ベンバの農村」『アフリカ地域研究と農村開発』伊谷樹一, 掛谷誠 (編) 京都大学出版会, 2011年.
  • 山下祐介, 作道信介, 杉山祐子(編著)『津軽、近代化のダイナミズム』御茶ノ水書房, 2008年.
  • 杉山祐子「アフリカ地域研究における生業とジェンダー」『ジェンダー人類学を読む』宇田川妙子, 中谷文美 (編) 世界思想社, pp. 144-169, 2007年.