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分担者

足立薫 kaoru adachi

クラスター:霊長類学クラスター

所属

京都産業大学

専門・研究紹介

霊長類学
アフリカで異種のサルがひとつの群れをつくる、混群現象を研究してきました。最近は、香港の野生のサルと共存する人々との関係を研究しています。どちらの地域でも、異種がともに生活する現象を生態学的視点から捉えるとともに、共存の社会的な原理に興味を持っています。同種個体どうしの分かりやすい、複雑化した社会的相互作用だけではなく、異種や物理的な環境を介した、従来は社会的でないと考えられてきた日常的な働きの中で社会性を考えます。

対象(フィールド、調査地)

・西アフリカ、コートジボアールのオナガザル
・香港のマカクザル

おもな著書/論文

  • Kaoru Adachi (2019) Toward the Environmental Others: An Ethological Essay on Equilibrium and Coexistence, “Others: The Evolution of Human Sociality” Kaori Kawai (ed) pp. 365-386 (Kyoto University Press)
  • 足立薫 (2017) 理系科目における英語講義の展開とFD による協働の取組, 高等教育フォーラム(7), 25-34頁
  • Kaoru Adachi (2017) Living One’s Role Under Institution: Ecological Niches and Animal Societies, “Institutions: The Evolution of Human Sociality” Kaori Kawai (ed) pp. 265-286 (Kyoto University Press & Trans Pacific Press)
  • 足立薫 (2016) 霊長類学における共感と共存, 『科学と文化をつなぐ―アナロジーという思考様式』春日直樹(編)136-154頁(東京大学出版会)
  • 足立薫 (2016) 環境の他者へ―平衡と共存の行動学試論, 『他者:人類社会の進化』河合香吏(編)357-377頁(京都大学学術出版会)
  • 足立薫、桜井延子、髙木征宏、水口充、中村暢宏 (2015) 理系グローバル人材育成のための学部横断の取組―グローバル・サイエンス・コースのカリキュラム開発―, 高等教育フォーラム(5), 83-94頁
  • Paul CHURTON, Kaoru ADACHI, Naohiro YAMAMOTO (2015) Survey on Staff Motivation and Perspectives toward Professional Language Acquisition, 高等教育フォーラム(5), pp.121-135

ひとこと

人類の進化についてこれまでに多くの研究が蓄積されてきました。それぞれのフィールドで対象に真摯に向き合うことで得られた成果を受け取っている自覚をもちつつ、「向き合い方」そのものを見直す必要性をずっと考えています。

関連HP

https://www.kyoto-su.ac.jp/faculty/professors/fs/adachi_kaoru.html