所属
放送大学教授
専門・研究紹介
文化人類学を専門とし、これまでにカナダ極北圏の先住狩猟・採集民であるイヌイトの調査・研究を行ってきた。イヌイトの間で日常的に展開されるマイクロな相互行為からイヌイト社会が物質的にも観念的にも生成・維持される過程に焦点をあてることで、イヌイトの社会性が維持されるメカニズムを探究するとともに、そのメカニズムを他の霊長類と比較することで人類社会の進化史的基盤を明らかにする研究をすすめてきた。
対象(フィールド、調査地)
カナダ極北圏のイヌイト
おもな著書/論文
- 大村敬一, 湖中真哉(編著)『「人新世」時代の文化人類学』放送大学教育振興会, 2020年.
- Omura K., Otsuki G., Satsuka S., Morita A. (Eds.) The World Multiple: The Quotidian Politics of Knowing and Generating Entangled Worlds. Routledge, 2018.
- 大村敬一『カナダ・イヌイトの民族誌― 日常的実践のダイナミクス』大阪大学出版会, 2013年.
- 岡田浩樹, 木村大治, 大村敬一(編著)『宇宙人類学の挑戦ー人類の未来を問う』昭和堂, 2014年.
- 本多俊和, 大村敬一(編著)『グーバリゼーションの人類学― 争いと和解の諸相』放送大学教育振興会, 2011年.
- 大村敬一『極北と森林の記憶― イヌイットと北西海岸インディアンのアート』昭和堂, 2009年.
- 本多俊和, 葛野浩昭, 大村敬一(編著)『文化人類学研究:先住民の世界』放送大学教育振興会, 2005年.
- Stewart H., Barnard A., Omura K. (Eds.) Self and Other Images of Hunter-Gatherers. National Museum of Ethnology, 2002.
etc.
ひとこと
人類の社会性の生成・維持のメカニズムに関する事例と理論の両側面から研究計画に貢献するように頑張ります。